VBA InputBoxの使い方｜数値・文字の入力とキャンセル処理も解説

「VBAで文字や数値を入力させたいとき、どうすればいいの？」
こんな疑問を持ったこと、ありませんか？

・Excel VBAで簡単な入力ダイアログ（InputBox）を作りたい！

・キャンセルが押されたときの処理もちゃんと組み込みたい！

・数値だけを受け付けるInputBoxってどう作るの？

そんな時に役立つのが、VBAの「InputBox」関数です！

この関数を使えば、セルに直接入力しなくても、ユーザーにダイアログから文字や数値を入力してもらうことができます。
さらに少し工夫することで、数値のみの入力チェックや、キャンセル時の安全な処理まで対応できるんです。

この記事では、InputBoxの基本の使い方から、次の内容を初心者の方でもすぐ実践できるようにわかりやすく解説していきます！

「VBAって難しそう…」と思っている方も、この記事を読み終える頃には、「これならすぐに使えそう！」と思えるはずです 。
ぜひ最後まで読んで、Excel作業をもっと便利にしてみましょう 😊✨

【　この記事の概要　】

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この記事を見て「できるようになる」こと

VBAのInputBoxを使うと、どんなことが便利になる？ | セルとの違いを解説

文字を入力できるのは分かったけど
そんなに便利なの？

InputBoxは、ただの入力ダイアログではありません！
使い方次第で、セル入力よりも安全で効率的なデータ入力が実現できるんです。

「セルに直接入力すればいいじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、InputBoxを使うことで得られるメリットは想像以上に多いんです。

セルの直接入力より安全！入力ミスを減らせる

通常のセル入力では、ユーザーが自由に何でも入力できてしまうため、想定外のデータや誤入力が発生しやすくなります。
でも、InputBoxを使えば、以下のような入力制限（バリデーション）を組み込むことができます。

たとえばこんな制御が可能！

入力画面を最小限に保てるので、作業がスムーズ

InputBoxはポップアップ形式のシンプルなダイアログなので、シートを切り替える必要がありません。
そのため、次のようなメリットがあります。

それでは、次からInputBoxの説明を実施していきますね。

VBA InputBoxの基本的な使用方法を解説

「InputBox」は、Excel VBAでユーザーに文字や数値を入力してもらうためのシンプルなダイアログです。
フォームを作らず、手軽にデータ入力のインターフェースを作ることができます。

InputBoxの基本構文

さらに詳細な仕様については、Microsoft公式 – InputBox 関数を参照してください。

InputBoxの基本的な使用方法をご紹介

使用例1 : シンプルなInputBoxの使用方法

InputBoxは、最小限の形でも使えるのが魅力です！

Sub InputBox_Example1()
    Dim userInput As String

    userInput = InputBox("年齢を入力してください")

    MsgBox "あなたの入力は: " & userInput
End Sub

使用例2 : タイトルや初期値を追加して使う

InputBoxは、最小限の形でも使えるのが魅力です！

Sub InputBox_Example2()
    Dim userInput As String

    userInput = InputBox("名前を入力してください", "名前の入力", "山田太郎")

    MsgBox "こんにちは、" & userInput & " さん！"
End Sub

よく使われるVBA InputBoxの使い方｜数値のみ・キャンセル処理のコツ

InputBoxはシンプルなだけに、「少しの工夫」で業務効率がぐんとアップします。
ここでは、実際によく使われる便利な使い方のコツを2つご紹介します！

コツ①：InputBoxでキャンセル時に処理を中断する方法

ユーザーが キャンセル ボタンを押した場合、InputBoxは空文字列（””）を返します。
そのまま処理を続けると、意図しない挙動になることもあるため、キャンセル時は処理を中断するようにしておくのが安全です。

コード例：キャンセル時に中断処理を行うInputBox

Sub InputBox_CancelCheck()
    Dim userInput As String

    userInput = InputBox("部署名を入力してください", "部署の入力")

    If userInput = "" Then
        MsgBox "キャンセルされました。処理を中止します。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    MsgBox "入力された部署名は「" & userInput & "」です。"
End Sub

このコードのポイント

コツ②：VBA InputBoxで数値のみを受け取りたい場合のチェック方法

InputBoxは、基本的には「文字列」として値を返す関数です。
そのため、ユーザーが文字や記号など、数値以外を入力してしまう可能性もあります。

そんなときは、数値かどうかをチェックし、入力された値が数値かどうかを判定し、数値でなければ再入力を促す仕組みを作ると、より実用的です。

コード例：数値だけを受け付けるInputBox

Sub InputBox_OnlyNumber()
    Dim userInput As String
    Dim userNumber As Double

    userInput = InputBox("年齢を入力してください（半角数字）", "数値の入力")

    '// キャンセルまたは空欄のチェック
    If userInput = "" Then
        MsgBox "キャンセルされました。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    '// 数値かどうかを判定
    If IsNumeric(userInput) Then
        userNumber = CDbl(userInput)
        MsgBox "入力された年齢は " & userNumber & " 歳です！"
    Else
        MsgBox "数値で入力してください！", vbCritical
        Call InputBox_OnlyNumber  ' ← 数値でない場合、もう一度やり直し
    End If
End Sub

このコードのポイント

InputBoxはシンプルな分、「ちょっとした工夫」でグッと実用的になる機能です。
このようなコツを押さえておくと、ユーザーに優しく・安全なマクロ作成ができるようになりますよ！

VBA InputBoxを使うときの注意ポイントをご紹介

InputBoxは手軽で便利な機能ですが、使い方を間違えると思わぬトラブルの原因になることも。
ここでは、実務で特に気をつけたいポイントを2つだけご紹介します。

注意①：キャンセルや空欄チェックを忘れると処理が暴走する恐れも

InputBoxで「キャンセル」ボタンを押すと、戻り値は空文字列（””）になります。
このまま何のチェックもせずに処理を続けてしまうと、意図しないデータが使われたり、後続処理がエラーになるリスクがあります。

  詳しくは：コツ①：InputBoxでキャンセル時に処理を中断する方法をもう一度見てみる。

対策方法

If userInput = "" Then
    MsgBox "キャンセルされました。処理を終了します。", vbExclamation
    Exit Sub
End If

注意②：InputBoxの戻り値は文字列！数値変換を忘れずに

InputBoxで取得できる値は、すべて文字列（String型）です。
そのまま数値計算や条件判定に使おうとすると、型が一致せずにエラーが起きる可能性があります。

  詳しくは：コツ②：VBA-InputBoxで数値のみを受け取りたい場合のチェック方法をもう一度見てみる。

対策方法

If IsNumeric(userInput) Then
    Dim num As Double
    num = CDbl(userInput) '// 数値に変換してから使う
End If

VBA InputBoxの使用例をご紹介 | 基本から応用まで

VBAでInputBoxを活用する代表的な使用方法 を紹介します！

以下に紹介する使用例は、すべてコピペしてすぐに実行できるコードです。
気になる例は、ぜひご覧いただき、実際に実行してみてください。

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使用例1：InputBoxで取得した値をセルに入力する

このコードでは、ユーザーが InputBox に入力した値を、指定のセル（ここでは A1）に反映させる方法を解説します。
マクロ実行時にダイアログが表示され、入力された内容が自動的にセルに書き込まれます。

コード例｜セルへの値入力

Sub InputBoxToCell()
    Dim userInput As String

    userInput = InputBox("商品名を入力してください", "商品名の登録")

    '// キャンセルまたは空欄チェック
    If userInput = "" Then
        MsgBox "入力がキャンセルされました。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    '// 入力された内容をA1セルに反映
    Range("A1").Value = userInput
End Sub

処理結果

コードの動作概要

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

総括・ポイント

このコードは、「ユーザーに入力してもらった値を、セルに自動で書き込む」というVBAの基本的な実用例です。

使用例2：InputBoxで入力されたキーワードを検索して該当セルを特定

このコードでは、ユーザーが InputBox に入力したキーワードが、指定された列（今回は A列）に存在するかどうかを調べ、一致するデータがあればメッセージで知らせます。
該当がなければ「見つかりませんでした」と表示されます。

コード例｜指定列からのキーワード検索

Sub SearchWithInputBox()
    Dim userInput As String
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim found As Boolean

    userInput = InputBox("検索したいキーワードを入力してください", "データ検索")

    '// 空欄またはキャンセルされた場合
    If userInput = "" Then
        MsgBox "検索がキャンセルされました。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    '// 最終行を取得（A列基準）
    lastRow = Cells(Rows.Count, "A").End(xlUp).Row

    found = False

    '// A列を上から下まで走査して一致をチェック
    For i = 1 To lastRow
        If Cells(i, 1).Value = userInput Then
            found = True
            Exit For
        End If
    Next i

    '// 結果表示
    If found Then
        MsgBox "「" & userInput & "」が A列の " & i & " 行目に見つかりました！", vbInformation
    Else
        MsgBox "「" & userInput & "」は見つかりませんでした。", vbExclamation
    End If
End Sub

処理結果

コードの動作概要

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

総括・ポイント

このコードは、「ユーザーが任意に入力したキーワードが、一覧データの中に存在するか？」をチェックできる簡易検索ツールです。

この記事のまとめ

この記事では、Excel VBAで使える便利な入力ダイアログ **「InputBox関数」**の基礎から、実務で役立つ応用方法までを徹底解説しました。

初心者の方でも安心して使えるように、「キャンセル時の処理方法」「数値入力の制限方法」といったよくあるつまずきポイント”にも対応した実践コード付きで紹介しています。

ポイントのおさらい

今回の学びを活用するために

この記事で学んだ内容は、以下のような業務で特に活用できます。

「InputBoxが使えるようになったら、次はもっと効率的な方法も知りたい」
そんな方には、以下のような発展的なテーマもおすすめです！

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