おつかれさまです!
エクセルでデータを管理する時、セルに数式が入力されているか?確認したいと思ったことはありませんか?
そんな時に便利なのが「ISFORMULA関数」です。
この記事では、エクセルを使って「ISFORMULA関数」を利用する方法を詳しくご紹介します。
基本的な使い方から応用的なテクニックまで、初心者でもすぐに実践できる内容です。
ぜひ最後までお読みください。
【 この記事の概要 】
よく使う度 | |
難しさ | |
覚えておくと安心度 |
この記事を見てできるようになること
この記事を読めば、以下のことができるようになります。
ISFORMULA関数の基本
まずは、「ISFORMULA関数」について説明します。
ISFORMULA関数は何ができる?
ISFORMULA関数は、指定したセルに数式が入力されているかどうか?を判定できます。
ISFORMULA関数の構成
- 範囲 (必須)
- 数式が入力されているか?確認したい「セル」及び「テキスト」を指定します。
数式が入力されている場合は「TRUE」、入力されていない場合は「FALSE」を返します。
また、この引数は「A1」のようなセルから、「A1:C3」のような範囲を入力することができます。
範囲を指定した場合は、スピル機能を使用し、1つの関数で複数行結果を表示することができます。 - スピルとは?
関数を1つのセルに指定したら、複数行に結果を表示する機能のことです。
- 数式が入力されているか?確認したい「セル」及び「テキスト」を指定します。
ISFORMULA関数とIF関数を組み合わせて使用していると
数式が入力されている場合に「FALSE」を返したい場合が発生してきます。
※通常とは逆動作。
その際は、下記の通り計算式を変更すると解決します。
このように、NOT関数を組み合わせることで、通常と反対の動作をさせることができます。
※数式が入力されている場合は「FALSE」、入力されていない場合は「TRUE」
より詳しい情報は、Microsoft公式 – ISFORMULA関数を参照してみてください。
ISFORMULA関数の使用例
それでは、ISFORMULA関数の使用例を2つ紹介します。
使用例1: 基本的なISFORMULA関数
セルに数式が入力されていると、どのように結果を返すか?紹介します。
例えば、このようなエクセルデータがあるとします。
B列のセルに数式が入力されているかどうかを確認したい場合、まずD2セルに次のように記述します。
=ISFORMULA($B2)
引数の解説
- 文字列 ⇒ $B2
- B2セルに数式が入力されているか?判定を行います。
数式の場合「TRUE」、それ以外の場合「FALSE」を返します。
※ この場合、オートフィルを使用して他のセルにコピーするため、
行方向には相対参照・列方向には絶対参照($記号)を使用しています。
これにより、列が固定され、コピー先でも正しく評価されます。
- B2セルに数式が入力されているか?判定を行います。
こちらが、B列テキストデータに対するISFORMULA関数の結果です。
このように、ISFORMULA関数を使用することで、数式が入力されている箇所は「TRUE」、そうでない場所は「FALSE」と、簡単に判定することができます。
使用例2: 計算式セルが消されてしまった場合をお知らせする
計算式セルが消されてしまった場合、セルの書式を変更してお知らせする方法を紹介します。
例えば、このようなエクセルデータがあるとします。
H列のセルに合計を表示する計算式が表示されています。
しかし、万が一このSUM関数が消されてしまっても、セルに変化がないため気が付くことができません。
この対策として「条件付き書式」と「ISFORMULA関数」を用いて、計算式が消去された際にセルの書式を変更し、お知らせを行うことが可能です。
設定方法については、次の通りとなります。
- ISFORMULA関数を適用したいセル範囲を選択します。
- 「ホームタブ」から「条件付き書式」をクリックします。
- 開いたメニューから新しいルールをクリックします。
- 開いた「新しい書式ルール」から「数式を使用して書式設定するセルを決定」を選択
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定(O):」の箇所に「=ISFORMULA(H2)=FALSE」を入力
※セル範囲を指定すると、初期は「$H$2」のように絶対参照になる可能性があります。
その場合は「$」を自分で消すか、キーボードの「F4」を押して削除してください。 - 「書式(E)…」に、条件を一致した際の設定を実施
※今回は、セルの色を赤くするようにしました。
引数の解説
今回は、条件付き書式設定内で、数式を設定しています。
再度、計算式を掲載します。
=ISFORMULA(H2)=FALSE
- 文字列 ⇒ H2
- H2セルに数式が入力されているか?判定を行います。
今回は、FALSE(数式でない場合)に、設定した書式を反映します。
- H2セルに数式が入力されているか?判定を行います。
こちらが、「条件付き書式」と「ISFORMULA関数」を組み合わせた結果です。
H列の合計セルに計算式が表示されている場合、何も変化がありません。
H列の合計セルの数式を誤って削除してしまった場合、先ほど設定した通りセルが変化することで、お知らせしてくれるようになりました。
このようにISFORMULA関数を使用することで、数式をが入力されているかどうかを簡単に判定し、条件に応じて結果を表示することができます。
まとめ
エクセルでの数式の有無を判定するISFORMULA関数は、非常に多くの場面で活用できます。
基本的なISFORMULA関数の使い方から、応用までを理解することで、データの整理・分析がより効率的に行えます。
ポイントのおさらい
ポイント | 説明 |
---|---|
ISFORMULA関数の基本 | 指定したセルに数式が入力されているかどうかを判定します。 |
スピル機能の活用 | ISFORMULA関数を範囲に対して使用すると、 複数の結果を一度に得ることができます。 |
応用テクニック | ISFORMULA関数とIF関数、NOT関数を組み合わせることで、 より柔軟な条件判定が可能です。 |
条件付き書式との併用 | 数式が消された場合にセルの書式を変更してお知らせする設定が可能です。 |
さらに学ぶために
VBA(Visual Basic for Applications)を使用することで、ISFORMULA関数と同様の処理を自動化することも可能です。
VBAでもISFORMULA関数は使用できるため、関数からさらにステップアップしたい場合には、VBAを使用してみるのも良いかもしれません。
今回の記事で紹介したISFORMULA関数を活用することで、業務の効率化に役立ててください。