お疲れ様です!
エクセル合計を求める際に、条件分岐を行って求めたい!
このようなことを思ったことはありませんか?
そんな時に便利なのが「SUMIF関数」です。
この記事では、エクセルを使って条件付き合計を求める方法を詳しくご紹介します。
基本的な使い方から応用的なテクニックまで、初心者の方でもすぐに実践できる内容です。
作業の効率を上げたい中級者の方にも役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
基本的なSUM関数の使用方法については、下記記事も参考にしてみてください。
【 この記事の概要 】
よく使う度 | |
難しさ | |
覚えておくと安心度 |
この記事を見てできるようになること
この記事を読めば、以下のことができるようになります
SUMIF関数の基本
まずは「SUMIF関数」について説明します。
SUMIF関数は何ができる?
SUMIF関数は、特定の条件に一致するデータの合計を求める関数です。
SUMIF関数の構成
引数の解説
- 範囲 (必須)
- 検索を行う範囲を指定します。
- 検索条件 (必須)
- 検索条件を指定します。 (ある数値以上や、検索したい文字列など)
ワイルドカードの使用も可能です。 (?は任意の1文字、*は任意の文字)
- 検索条件を指定します。 (ある数値以上や、検索したい文字列など)
- 合計範囲 (任意)
- 検索をしたうえで、合計を行うセル範囲を指定します。
指定をしないと、範囲の数値合計が計算されます。
- 検索をしたうえで、合計を行うセル範囲を指定します。
より詳しい情報は、Microsoft公式 – SUMIF関数についてを参照してみてください。
SUMIF関数の使用例
それでは、SUMIF関数の使用例を、2つ紹介します。
使用例_1:数値から検索
ある数値以上の合計を求める方法を紹介します。
例えば、このようなエクセルがあるとします。
「売上」が100以上のセルだけを合計したい場合、次のように記述します。
=SUMIF($B$2:$B$6,">=100")
引数の解説
この例では、引数を下記の通り設定しています。
- 範囲 ⇒ $B$2:$B$6
- B2からB6までの範囲を検索します。
※このように範囲を指定する場合は、絶対参照($記号)を使用すると、オートフィルを行っても範囲がずれることはありません。
- B2からB6までの範囲を検索します。
- 検索条件 ⇒ ” >=100 ”
- 100以上を検索します。
検索条件は、” ” (ダブルクォーテーション)で囲う必要があります。
数値を検索する場合の、その他条件については、事項にて解説を行っていますので、そちらを参照ください。
- 100以上を検索します。
- 合計範囲 ⇒ 指定なし
- 今回の場合、検索範囲と合計範囲が同じため指定しなくて問題ありません。
実際のエクセル画面は下記の通りとなります。
検索条件にて数値を指定する方法
検索条件で数値を指定する場合は、次のように記載を行います。
- 以上、
- ” >=100 ” と指定すると、100以上の値を対象にします。
- 以下
、
- ” <=100 “と指定すると、100以下の値を対象にします。
- より大きい、 >
- ” >100 “と指定すると、100より大きい値を対象にします。
- より小さい
、
<- ” <100 “と指定すると、100より小さい値を対象にします。
- 等しい
、
=- ” =100 “と指定すると、100に等しい値を対象にします。
- 一致しない、 <>
- ” <>100 “と指定すると、100に等しくない値を対象にします。
使用例_2:文字列の検索
SUMIF関数は、文字列の条件を指定することもできます。
完全一致の文字列の場合
特定の商品の売上合計を求める場合を紹介します。
このようなエクセルがあったとします。
「商品A」のセルだけを合計したい場合、次のように記述します。
=SUMIF($A$2:$A$6,"商品A",$B$2:$B$6)
引数の解説
この例では、引数を下記の通り設定しています。
- 範囲 ⇒ $A$2:$A$6
- A2からA6までの範囲を検索します。
※このように範囲を指定する場合は、絶対参照($記号)を使用すると、オートフィルを行っても範囲がずれることはありません。
- A2からA6までの範囲を検索します。
- 検索条件 ⇒ ”商品A”
- 範囲内のセルから、”商品A”を検索します。
- 合計範囲 ⇒ $B$2:$B$6
- 検索条件でヒットした行のB2からB6までの値を合計します。
範囲と同じく、絶対参照($記号)としています。
- 検索条件でヒットした行のB2からB6までの値を合計します。
実際のエクセル画面は下記の通りとなります。
部分一致の文字列の場合
ワイルドカードを使って、文字列の部分一致を検索することも可能です。
このようなエクセルがあったとします。
「商品名」に「A」を含むすべての売上を合計するには、次のように記述します。
=SUMIF($A$2:$A$6,"商品*A*",$B$2:$B$6)
引数の解説
この例では、引数を下記の通り設定しています。
- 範囲 ⇒ $A$2:$A$6
- A2からA6までの範囲を検索します。
このように範囲を指定する場合は、絶対参照($記号)を使用すると、オートフィルを行っても範囲がずれることはありません。
- A2からA6までの範囲を検索します。
- 検索条件 ⇒ ”商品*A*”
- 商品名に「A」を含むものを検索します。
*はワイルドカードといい、任意の文字列を表します。
今回は「商品」という文字列の後に「A」が付くものを検索します。
具体的には「商品A~」や「商品~A」になります。
- 商品名に「A」を含むものを検索します。
- 合計範囲 ⇒ $B$2:$B$6
- 検索条件でヒットした行のB2からB6までの値を合計します。
範囲と同じく、絶対参照($記号)としています。
- 検索条件でヒットした行のB2からB6までの値を合計します。
実際のエクセル画面は下記の通りとなります。
まとめ
エクセルでの条件付き合計を求めるSUMIF関数は、非常に多くの場面で活用できます。
SUMIF関数の使い方を理解することで、データ集計や分析をより効率的に行いましょう。
ポイントのおさらい
ポイント | 説明 |
---|---|
SUMIF関数の基本 | SUMIF関数は、特定の条件に一致するデータの合計を求める関数です。 |
引数の使い方 | 範囲、検索条件、合計範囲を指定して使用します。 検索条件にはワイルドカードも使用可能です。 |
数値からの検索 | SUMIF関数を使って、特定の数値以上や以下のデータの合計を求めることができます。 |
文字列からの検索 | 完全一致やワイルドカードを使った部分一致の文字列で検索して、 合計を求めることができます。 |
他の関数との比較 | SUMIF関数は単一条件の合計に特化していますが、複数条件を扱う場合には SUMIFS関数が便利です。 |
さらに学ぶために
複数の条件を使用して合計を求めたい場合には、SUMIFS関数が便利です。
詳しくは、以下の記事をご参照ください。
また、VBA(Visual Basic for Applications)を使用することで、SUMIF関数と同様の処理を自動化することも可能です。
関数からさらにステップアップしたい場合には、VBAを使用してみるのも良いかもしれません。
今回の記事で紹介したSUMIF関数を活用することで、残業時間の削減や業務の効率化に役立ててくださいね。