Excel VBAでセルの色を変更・取得・塗りつぶしなしを設定する方法 | Interior.ColorとColorIndex

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「VBAでセルの色を変更・取得する方法が分からない…」
このように悩んだことはありませんか?


・セルの色を変更するにはどうしたらいいの?

・塗りつぶしなし」に戻す方法は?

・セルの背景色を取得する方法は?

その場合は、VBAの「Interior.Colorプロパティ」を
使用すると解決します!


この記事では、「Interior.Colorプロパティ」 を使用してセルの色塗りを行う方法を、初心者でも理解できるように詳しく解説します。

VBAを使えば、セルの色を思い通りに変更したり、特定の色を判定して処理を自動化したりできます。
手作業での色付けをラクにしたい方や、「どうやって色を取得・変更すればいいの?」と悩んでいる方にピッタリの内容です!

「VBAは難しそう…」と思っている方も、この記事を読めばスムーズに理解できますよ!
ぜひ最後まで読んで、Excel作業をもっと便利にしてみましょう! 😊✨


【 この記事の概要 】

よく使う度
難しさ
覚えておくと安心度

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目次

この記事でできるようになること

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VBAでセルの色を変更・取得するとどんなことができる?

VBAでセルの色を変更するのは
通常の色変更と違うの?

VBAを使ってセルの色を変更・取得できるようになると、
Excel作業がグッと効率化します!
たとえば、次のようなことが簡単にできるようになりますよ。

どのような事ができる?
  • 条件によって色を自動変更
    • 例:売上が目標以上なら緑、未達なら赤
  • 特定の色のセルをカウント・抽出
    • 例:赤色のセルの件数を集計
  • データのグループ分けや強調表示
    • 例:部署ごとにセルの色を変える
  • 塗りつぶしをリセットしてデータを整理
    • 例:色付きセルをクリアして新しいデータに対応

このように、VBAを活用すれば、手作業での色付けを自動化し、データの視認性を向上させることができます。
これができると、業務が一気にラクになりますよ!

VBAでセルの色を「変更」する方法をご紹介 | Interior.Color・Interior.ColorIndex

Excel VBAでセルの色を変更・取得・リセットする方法は、大きく2種類あります。

ここでは、それぞれの方法を 初心者にも分かりやすく解説します!

色塗り

① VBAでセルの色を自由に変更する方法【Interior.Colorプロパティ】

VBAでセルの色を細かく指定して変更するには、「Interior.Color プロパティ」を使用します。
このプロパティを使うと、「RGB(赤, 緑, 青) 関数」を利用して 自由に色を設定 できます。

Excel VBAで「セルの色を変更・取得・リセット」する際に、最もよく使われるプロパティなので、ぜひ覚えておきましょう!

Interior.Colorプロパティの構成について

スクロールできます
コード説明
Range("A1").Interior.Color「A1」セルの背景色を変更する。
RGB(255, 0, 0)RGB関数 を使って「赤色」を指定(赤255, 緑0, 青0)
※RGBの色詳細については、RGB一覧をご覧ください。
vbRedVBAの定数(赤色)(他にも vbBluevbGreen などがある)
※定数の色詳細については、定数一覧をご覧ください。

このように、Interior.Color プロパティを使用すると、「RGB関数」や「定数」を使用して細かくセルの色を変更することができます。

さらに詳細な仕様については、Microsoft公式のInterior.Color プロパティ (Excel)を参照してください。

🎨 主要なRGBカラー & VBA定数一覧

Interior.Colorプロパティでは、RGB(赤, 緑, 青) 関数 を使って色を指定するだけでなく、vbRedvbBlue などの「定数」も使用できます。

以下に、主な色の指定方法をまとめました!

ポイント

透明は「Interior.Colorプロパティ」では指定できません。
Interior.ColorIndexプロパティを使用して指定してください。

スクロールできます
色名具体的な色RGB関数VBA定数
RGB(255, 0, 0)RGB(255, 0, 0)vbRed
RGB(0, 255, 0)RGB(0, 255, 0)vbGreen
RGB(0, 0, 255)RGB(0, 0, 255)vbBlue
黄色RGB(255, 255, 0)RGB(255, 255, 0)vbYellow
RGB(0, 0, 0)RGB(0, 0, 0)vbBlack
灰色RGB(128, 128, 128)RGB(128, 128, 128)vbGray
RGB(255, 255, 255)RGB(255, 255, 255)vbWhite
シアン(水色)RGB(0, 255, 255)RGB(0, 255, 255)vbCyan
マゼンタ(紫)RGB(255, 0, 255)RGB(255, 0, 255)vbMagenta
透明(塗りつぶしなし)透明指定不可指定不可

② VBAでカラーパレットから色を選択する方法【Interior.ColorIndexプロパティ】

VBAでは、「Interior.ColorIndexプロパティ」を使うことで、Excelの標準カラーパレット(1〜56) を利用して色を設定できます。
RGB関数 を使う方法と異なり、決まった色だけを簡単に指定できます。

Interior.ColorIndexプロパティの構成について

スクロールできます
コード説明
Range("A1").Interior.ColorIndex「A1」セルの背景色を変更する
3赤色を指定
※カラーパレットの色詳細については、カラーパレット一覧をご覧ください。

さらに詳細な仕様については、Microsoft公式のColorIndex プロパティ (Excel グラフ)を参照してください。

🎨 ColorIndexで指定できる主な色一覧

色名具体的な色ColorIndex
RGB(255, 0, 0)3
RGB(0, 255, 0)4
RGB(0, 0, 255)5
黄色RGB(255, 255, 0)6
RGB(0, 0, 0)1
灰色RGB(128, 128, 128)15
RGB(255, 255, 255)2
シアン(水色)RGB(0, 255, 255)8
マゼンタ(紫)RGB(255, 0, 255)13
透明(塗りつぶしなし)透明-4142 または、xlNone
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VBAでセルの色を取得する方法 | Interior.ColorでRGB値と色名を判定

Interior.Colorプロパティは、セルの色を変更するだけでなく、取得することもできます。
このプロパティを活用すれば、セルの背景色を RGB値として取得し、色名を判定することも可能です!

Interior.Colorプロパティでセルの色を取得する方法 | RGBで取得

特定のセルの背景色(RBG)を取得し、その色をメッセージボックスで表示するコードです。

VBAコード

Sub GetCellColor()
    Dim cellColor As Long
    Dim R As Long, G As Long, B As Long

    '// A1セルの背景色を取得
    cellColor = Range("A1").Interior.Color

    '// RGB値を取得
    R = cellColor Mod 256  '// 赤の成分
    G = (cellColor \ 256) Mod 256  '// 緑の成分
    B = (cellColor \ 65536) Mod 256  '// 青の成分
    
  '// メッセージボックスで出力
    MsgBox "A1セルの背景色:" & vbCrLf & _
           "RGB(" & R & ", " & G & ", " & B & ")"
End Sub

結果

✅ このコードを実行すると、「A1」セルの 背景色をRGB値(数値) として取得し、メッセージボックスで表示できます。

クリック」してコードの詳細解説を見る
① 変数の宣言
Dim cellColor As Long
Dim R As Long, G As Long, B As Long
  • cellColor :「A1」セルの背景色(RGB値)を格納する変数(Long 型)
  • R, G, B :それぞれ 赤・緑・青の成分を格納する変数(Long 型)

② A1セルの背景色を取得
cellColor = Range("A1").Interior.Color
  • Range("A1").Interior.Color を使って、「A1」セルの背景色をRGB値(Long 型の数値)として取得します。
  • 例えば、赤色(RGB: 255, 0, 0) の場合、cellColor の値は 255 になります。

③ RGBの各成分を分解
R = cellColor Mod 256  '// 赤の成分
G = (cellColor \ 256) Mod 256  '// 緑の成分
B = (cellColor \ 65536) Mod 256  '// 青の成分

RGBの各成分は 24ビット(8ビット×3) の整数値として格納されています。
ここでは RGBの各色成分を抽出するための計算 を行います。

スクロールできます
色成分計算式説明
赤 (R)cellColor Mod 256Mod 256 を使い、最下位の8ビットを取得
緑 (G)(cellColor \ 256) Mod 256256で割って下2桁を削除し、さらにMod 256 で次の8ビットを取得
青 (B)(cellColor \ 65536) Mod 25665536(256×256)で割って、最上位の8ビットを取得
📌 計算の仕組み

例えば、「A1」セルの背景色が「RGB(255, 128, 64)」だった場合、
VBA内部では cellColor = 4210687 という Long 型の数値として保持されることとなります。

cellColor = (64 * 65536) + (128 * 256) + (255)
          = 4210687

この数値を 赤・緑・青の3つに分解する 計算をすると

  • R = 4210687 Mod 256255
  • G = (4210687 \ 256) Mod 256128
  • B = (4210687 \ 65536) Mod 25664

結果

RGB(255, 128, 64) ← このように結果を表示することができます

④ メッセージボックスで出力
MsgBox "A1セルの背景色:" & vbCrLf & _
       "RGB(" & R & ", " & G & ", " & B & ")"
  • MsgBox を使って、RGB値を表示します。
  • vbCrLf(改行コード) を入れることで、メッセージボックスの表示を見やすくすることができます。

ポイント

コードのポイント
  • RGB値を取得
    • Mod 演算子を使い、セルの 赤・緑・青 の成分 を抽出
  • メッセージボックスで表示
    • RGB値(例:RGB(255,0,0))

取得した色名を判定する方法

このVBAコードでは、次の動作を行うことができます。

  • A1セルの背景色を取得し、RGB値と色名を判定
  • 特定の色(例:「赤」)で条件分岐し、処理を実行
  • メッセージボックスで「RGB値」と「色名」を表示

処理コード

Sub GetCellColor()
    Dim cellColor As Long
    Dim R As Long, G As Long, B As Long
    Dim colorName As String

    '// A1セルの背景色を取得
    cellColor = Range("A1").Interior.Color

    '// RGB値を取得
    R = cellColor Mod 256  '// 赤の成分
    G = (cellColor \ 256) Mod 256  '// 緑の成分
    B = (cellColor \ 65536) Mod 256  '// 青の成分
    
    '// 色名を取得
    colorName = GetColorName(R, G, B)

    '// メッセージボックスで出力
    MsgBox "A1セルの背景色:" & vbCrLf & _
           "RGB(" & R & ", " & G & ", " & B & ")" & vbCrLf & _
           "色名:" & colorName
End Sub


'// RGB値から色名を取得する関数
Function GetColorName(R As Long, G As Long, B As Long) As String
    Select Case True
        Case R = 255 And G = 0 And B = 0: GetColorName = "赤"
        Case R = 0 And G = 255 And B = 0: GetColorName = "緑"
        Case R = 0 And G = 0 And B = 255: GetColorName = "青"
        Case R = 255 And G = 255 And B = 0: GetColorName = "黄色"
        Case R = 0 And G = 255 And B = 255: GetColorName = "シアン(水色)"
        Case R = 255 And G = 0 And B = 255: GetColorName = "マゼンタ(紫)"
        Case R = 0 And G = 0 And B = 0: GetColorName = "黒"
        Case R = 255 And G = 255 And B = 255: GetColorName = "白"
        Case Else: GetColorName = "不明な色"
    End Select
End Function

結果

✅ 例えば、「A1」セルが赤色なら「赤です!」と表示し、登録されていない色(例えば中間色など)は「不明な色」と表示することができます。

クリック」してコードの詳細解説を見る
① 変数の宣言
Dim cellColor As Long
Dim R As Long, G As Long, B As Long
Dim colorName As String
  • cellColor :A1セルの背景色を格納する(Long 型)
  • R, G, B :セルの 赤・緑・青の成分 を格納する(Long 型)
  • colorName取得した色名を格納する(String 型)

② A1セルの背景色を取得
cellColor = Range("A1").Interior.Color
  • Range("A1").Interior.Color を使って、「A1」セルの背景色をRGB値(Long 型の数値)として取得します。
  • 例えば、赤色(RGB: 255, 0, 0) の場合、cellColor の値は 255 になります。

③ RGBの各成分を分解
R = cellColor Mod 256  '// 赤の成分
G = (cellColor \ 256) Mod 256  '// 緑の成分
B = (cellColor \ 65536) Mod 256  '// 青の成分
  • RGBの各成分を取り出す(詳細な計算は前の解説と同じ)

④ 色名を取得
colorName = GetColorName(R, G, B)
  • GetColorName 関数を使ってRGB値から色名を取得
  • 例えば RGB(255, 0, 0) なら "赤" が返る

⑤ メッセージボックスで出力
MsgBox "A1セルの背景色:" & vbCrLf & _
       "RGB(" & R & ", " & G & ", " & B & ")" & vbCrLf & _
       "色名:" & colorName
  • RGB値(例:RGB(255, 0, 0))と 色名(例:「赤」)を表示
⑥ 色による条件分岐
If colorName = "赤" Then
    MsgBox "赤です!"
Else
    MsgBox "赤ではありません"
End If
  • 色名が「赤」なら「赤です!」と表示
    それ以外なら「赤ではありません」と表示

⑦ RGB値から色名を判定する関数
Function GetColorName(R As Long, G As Long, B As Long) As String
    Select Case True
        Case R = 255 And G = 0 And B = 0: GetColorName = "赤"
        Case R = 0 And G = 255 And B = 0: GetColorName = "緑"
        Case R = 0 And G = 0 And B = 255: GetColorName = "青"
        Case R = 255 And G = 255 And B = 0: GetColorName = "黄色"
        Case R = 0 And G = 255 And B = 255: GetColorName = "シアン(水色)"
        Case R = 255 And G = 0 And B = 255: GetColorName = "マゼンタ(紫)"
        Case R = 0 And G = 0 And B = 0: GetColorName = "黒"
        Case R = 255 And G = 255 And B = 255: GetColorName = "白"
        Case Else: GetColorName = "不明な色"
    End Select
End Function
  • 取得したRGB値と一致する色名を返す
  • 一致しない場合は 「不明な色」 を返す
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VBAでセルの塗りつぶしを「なし」にする方法 | Interior.ColorIndexを使おう

VBAでセルの塗りつぶしを「なし(透明)」にするには、次の方法を使用します。

塗りつぶしをなしにするには、Interior.ColorIndex = xlNone を使おう!

セルの色を元に戻したい(塗りつぶしをなしにしたい)場合は、Interior.ColorIndex = xlNone を使います。

処理コード

Sub RemoveCellColor()
    Range("A1").Interior.ColorIndex = xlNone '// 塗りつぶしをなしにする
End Sub

結果

✅ これを実行すると、「A1」セルの背景色が「なし(透明)」になります。

塗りつぶしをなしにする

【応用】シート内のすべての色をクリアする

シート全体のセルの色を「なし(透明)」するには、以下のように記載します。

Sub RemoveAllCellColors()
    Cells.Interior.ColorIndex = xlNone '// 全シートのセルの塗りつぶしをなしにする
End Sub

✅ このコードを実行すると、シート全体のセルの色をリセットできます。


セルの指定方法については、次の記事で詳しく解説しています。
合わせてご覧ください。

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VBAでセルの色塗りを使った使用例をご紹介 | Interior.Color・Interior.ColorIndex

ここからは、セルの色塗りを使用した代表的な例を紹介します。

以下に紹介する使用例は、すべてコピペしてすぐに実行できるコードです。
気になる例は、ぜひご覧いただき、実際に実行してみてください。

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使用例1: シート内の特定の色を持つセルをカウントする

このコードでは、シート内のセルの背景色が 特定の色(例:赤色)と一致するセルの数をカウント し、その結果をメッセージボックスで表示します。
データの分類やエラーチェックなど、さまざまな業務で活用できる応用例です。

コード例 | シート内の色付きセルをカウント

Sub CountColoredCells()
    Dim rng As Range
    Dim cell As Range
    Dim targetColor As Long
    Dim count As Long

    '// 対象範囲を指定(A1:A10の範囲)
    Set rng = Range("A1:A10")

    '// カウントする色を指定(例:赤色)
    targetColor = RGB(255, 0, 0)

    '// 初期カウントを0に設定
    count = 0

    '// 範囲内の各セルをループ
    For Each cell In rng
        '// セルの色がターゲットの色と一致する場合カウント
        If cell.Interior.Color = targetColor Then
            count = count + 1
        End If
    Next cell

    '// 結果をメッセージボックスで表示
    MsgBox "指定された色(赤色)のセル数:" & count
End Sub

処理結果

コードの動作概要

STEP
対象範囲を設定

Set rng = Range("A1:A10")
A1:A10 の範囲を調査対象として設定します。

STEP
カウントする色を指定

targetColor = RGB(255, 0, 0)
➡ ターゲットとなる色(赤) を RGB(255, 0, 0) で指定します。

STEP
ループ処理で色を判定

For Each cell In rng
rng 内のすべてのセルを1つずつチェックします。

STEP
セルの背景色と一致する場合にカウント

If cell.Interior.Color = targetColor Then count = count + 1
➡ セルの背景色がターゲットと一致すれば、カウントを1増やす。

STEP
メッセージボックスで結果を表示

MsgBox "指定された色(赤色)のセル数:" & count
➡ 最終的なカウント結果をメッセージボックスに表示。

このコードで使用している機能

スクロールできます
機能名説明
Rangeセル範囲を指定するオブジェクト
Interior.Colorセルの背景色を取得するプロパティ
RGB(赤, 緑, 青)指定した色をRGB形式で取得
For Each ~ In指定範囲のすべてのセルを順番に処理するループ
If ~ Then条件分岐(特定の色と一致する場合のみ処理)
MsgBoxメッセージボックスでカウント結果を表示

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub CountColoredCells()
    • 「CountColoredCells」というサブルーチン(マクロ)を定義します。
  2. Dim rng As Range
    • 「rng」:調査対象のセル範囲を取得します。(Range型)
  3. Dim cell As Range
    • 「cell」:ループで処理する各セルを取得します。(Range型)
  4. Dim targetColor As Long
    • 「targetColor」:カウントする色を取得します。(Long型)
  5. Dim count As Long
    • 「count」:カウント数を取得します。(Long型)
  6. Set rng = Range(“A1:A10”)
    • 対象範囲「A1:A10」を設定します。
  7. targetColor = RGB(255, 0, 0)
    • ターゲットの色を「RGB(255, 0, 0)(赤色)」に設定します。
  8. count = 0
    • カウント用の変数を初期化します。
  9. For Each cell In rng
    • 範囲内の各セルを1つずつ処理するループを開始します。
  10. If cell.Interior.Color = targetColor Then
    • セルの背景色が「targetColor(赤)」と一致するか判定します。
  11. count = count + 1
    • 一致した場合、カウントを「+1」増やします。
  12. End If
    • If条件の終了です。
  13. Next cell
    • 次のセルに進みます。
  14. MsgBox “指定された色(赤色)のセル数:” & count
    • 最終結果をメッセージボックスで表示します。
  15. End Sub
    • サブルーチンを終了します。

総括・ポイント

このコードは、指定範囲内のセルの中で、特定の背景色を持つセルの個数をカウントするものです。
条件付き書式ではなく、VBAで色を直接判定して処理を行う場合に役立ちます。
データの可視化、エラーチェック、データ分類などに応用可能です!

使用例2: セルの値によって条件分岐し、色を変更する

このコードでは、セルの値に応じて背景色を自動変更 する方法を紹介します。
例えば、売上データやテストの点数などを条件に応じて色分け し、データの視認性を向上させることができます。

コード例 | セルの値に応じて色を変更

Sub ChangeCellColorByValue()
    Dim rng As Range
    Dim cell As Range

    '// 対象範囲を指定(A1:A10の範囲)
    Set rng = Range("A1:A10")

    '// 範囲内の各セルをループ
    For Each cell In rng
        '// セルが空白でない場合のみ処理
        If Not IsEmpty(cell.Value) Then
            '/ 条件分岐
            Select Case cell.Value
                Case Is >= 80  '// 80以上なら緑
                    cell.Interior.Color = RGB(0, 255, 0)
                Case Is >= 50  '// 50以上80未満なら黄色
                    cell.Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
                Case Else      '// 50未満なら赤
                    cell.Interior.Color = RGB(255, 0, 0)
            End Select
        End If
    Next cell
End Sub

処理結果

コードの動作概要

STEP
対象範囲を設定

Set rng = Range("A1:A10")
A1:A10 の範囲を対象として設定します。

STEP
ループ処理

For Each cell In rng
rng 内のすべてのセルを1つずつチェックします。

STEP
セルが空白かどうか確認

If Not IsEmpty(cell.Value) Then
➡ セルが空でない場合のみ処理を実行(空白のセルはスキップ)。

STEP
条件分岐(値に応じて色を設定)

Select Case cell.Value
➡ セルの値に応じて、色を変える処理を実行。

スクロールできます
条件背景色RGBコード
80以上RGB(0, 255, 0)
50以上80未満黄色RGB(255, 255, 0)
50未満RGB(255, 0, 0)

このコードで使用している機能

機能名説明
Rangeセル範囲を指定するオブジェクト
Interior.Colorセルの背景色を変更するプロパティ
RGB(赤, 緑, 青)指定した色をRGB形式で設定
For Each ~ In指定範囲のすべてのセルを順番に処理するループ
IsEmptyセルが空白かどうかを判定
Select Case条件分岐(値に応じた処理を実行)

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub ChangeCellColorByValue()
    • 「ChangeCellColorByValue」というサブルーチン(マクロ)を定義します。
  2. Dim rng As Range
    • 「rng」:対象のセル範囲を取得します。(Range型)
  3. Dim cell As Range
    • 「cell」:ループで処理する各セルを取得します。(Range型)
  4. Set rng = Range(“A1:A10”)
    • 対象範囲「A1:A10」を設定します。
  5. For Each cell In rng
    • 範囲内の各セルを1つずつ処理するループを開始します。
  6. If Not IsEmpty(cell.Value) Then
    • セルが空でない場合のみ処理を実行します。(空白セルは無視)
  7. Select Case cell.Value
    • セルの値によって処理を分岐する「Select Case」を開始します。
  8. Case Is >= 80
    cell.Interior.Color = RGB(0, 255, 0)
    • セルの値が80以上なら「緑(RGB(0, 255, 0)」に設定します。
  9. Case Is >= 50
    cell.Interior.Color = RGB(255, 255, 0)
    • セルの値が50以上80未満なら黄色「RGB(255, 255, 0)」に設定します。
  10. Case Else
    cell.Interior.Color = RGB(255, 0, 0)
    • セルの値が50未満なら「赤(RGB(255, 0, 0)」に設定します。
  11. End Select
    • Select Case の終了します。
  12. End If
    • If条件の終了です。
  13. Next cell
    • 次のセルに進みます。
  14. End Sub
    • サブルーチンを終了します。

総括・ポイント

このコードを使用すると、セルの値を基に、条件付きで色を変更することができます。
値によってセルの色を変更することで、データの可視化を向上させ、異常値や合格・不合格などを一目で判別することができます。
テストの点数、売上、在庫管理など、さまざまな業務で応用可能です!

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この記事のまとめ

この記事では、VBAを使用してセルの色を変更・取得・リセットする方法について詳しく解説しました。
Interior.Colorプロパティ を使えば、セルの色を RGB値や定数 で自由に変更できます。
また、 Interior.ColorIndexプロパティ を使うことで、Excelのカラーパレットを活用して色を設定することも可能です。

さらに、セルの背景色を取得する方法や、条件に応じて色を変更する実用例も紹介しました。
VBAを活用することで、Excelの作業をより効率的に自動化できます!

ポイントのおさらい

✅ VBAでセルの背景色を取得する方法

Interior.Colorプロパティ を使用すると、セルの背景色を RGB値として取得できます。
さらに、 取得したRGB値を色名に変換 することも可能です。

👉 詳しくはこちら
⇒ 「VBAでセルの色を「変更」する方法をご紹介 | Interior.Color・Interior.ColorIndex」をもう一度見る

✅ VBAでセルの塗りつぶしを「なし」にする方法

セルの背景色を 「なし(透明)」 にするには、Interior.ColorIndex = xlNone を使用します。

また、シート全体の背景色をリセットすることも可能です。

👉 詳しくはこちら
⇒ 「VBAでセルの塗りつぶしを「なし」にする方法 | Interior.ColorIndexを使おう」をもう一度見る

✅ 使用例のおさらい

VBAを活用すると、セルの色を使った便利な処理を自動化できます!

スクロールできます
使用例概要活用シーン
使用例1特定の色のセルをカウントするデータの分類・エラーチェック
使用例2セルの値によって色を変更する成績管理・売上分析・異常値の可視化


👉 詳しくはこちら
⇒ 「VBAでセルの色塗りを使った使用例をご紹介 | Interior.Color・Interior.ColorIndex」をもう一度見る

さらに学ぶために

この記事でVBAのInStrRev関数を学んだら、次は関連する便利なVBA機能を学んでみましょう。

InStrRev関数を使いこなすことで得られる知識を、以下の機能や方法と組み合わせると、Excel作業をさらに効率化できます。

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