VBAのDateAdd関数を初心者向けに解説!実践コードで日付計算を簡単に

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DateAdd関数

「VBAで日付を計算したいけど、どうやったら簡単にできるんだろう?」
そんな疑問を持っていませんか?


今日の日付に30日を足したい

特定のセルに入力された日付から1か月前の日付を取得したい

その場合は、VBAの「DateAdd関数」を
使用すると解決します!


この記事では、VBAのDateAdd関数を使って、日付の加算や減算を簡単に行う方法を解説します。

DateAdd関数を使うと、日付や時間を簡単に加算・減算できます。
例えば、今日から30日後や1か月前の日付をすぐに計算することが可能です。
これにより、締切日や期限の管理が自動化でき、業務が効率化します。

初めてVBAを学ぶ方でもすぐに使えるように、実際に動作するコード例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!


【 この記事の概要 】

よく使う度
難しさ
覚えておくと安心度
目次

この記事を読むことで「できるようになる」こと

VBAのDateAdd関数とは? | 日付を簡単に加算・減算して、指定した日付を取得

まず、VBAのDateAdd関数とは、指定した日付に対して特定の期間を加算(または減算)するための関数です。

この関数を使うことで、例えば「今日の日付に5日を追加」したり、「1か月前の日付」を取得することが簡単にできます。

DateAdd関数の基本構文

DateAdd関数の基本構文
設定解説
  • interval (必須)
    • 追加する期間の単位(例:日、月、年)。
      文字列で指定します。
  • number (必須)
    • 加算または減算する数値
      負の値にすると減算が可能です。
  • number (必須)
    • 基準となる日付

より詳しい情報は、Microsoft公式のDateAdd 関数を参照してください。

intervalの設定値

設定説明
yyyy
q四半期
m
y年間通算日
d
w平日
ww
h
n
s

DateAdd関数の使用例

DateAdd関数は、日付に対して簡単に加算や減算ができる便利な関数です。

以下は、基本的な使用例です。

今日から30日後の日付を取得する場合DateAdd("d", 30, Date)
1か月後の日付を計算する場合DateAdd("m", 1, Date)
7日前の日付を取得する場合DateAdd("d", -7, Date)

VBAのDateAdd関数とよく使われる機能 | 日付・時刻操作をさらに便利に!

VBAのDateAdd関数は、日付や時刻の加算・減算を行う際に非常に役立つ関数です。
これに加えて、Now関数Date関数Time関数Format関数を併用することで、より柔軟に日付・時刻を操作し、表示形式をカスタマイズすることが可能です。

この記事では、DateAdd関数と一緒によく使われるTimeも含めた機能を解説し、VBAでの日付・時刻操作をさらに便利にする方法を紹介します。

Now関数 | 現在の日時を取得する

Now関数は、システムから現在の日時(年月日および時刻)を取得する関数です。

現在時刻や締め切り時間の計算に便利で、DateAdd関数と組み合わせて未来や過去の日時を計算できます。

コード例 | Now関数

Sub GetCurrentDateTime()
    MsgBox "現在の日時は " & Now
End Sub

処理結果 | Now関数

Now関数の処理結果

使用時のポイント | Now関数

Now関数を使用する際のポイント
  • 日付だけでなく、時刻も取得可能。
  • 未来・過去の日時を簡単に計算。
  • スケジュールや期限の管理に最適。

Date関数 | 今日の日付を取得する

Date関数は、システムから現在の日付を取得する関数です。
時刻情報は含まれず、日付のみが返されます。

今日の日付を基準に日付を加算・減算したいときに役立ちます。

コード例 | Date関数

Sub GetCurrentDate()
    MsgBox "今日の日付は " & Date
End Sub

処理結果 | Date関数

Date関数の処理結果

使用時のポイント | Date関数

Now関数を使用する際のポイント
  • 現在の日付のみを取得。
  • 日付をベースにした計算に適している。
  • DateAdd関数と併用して、特定の日付からの加算・減算が可能。

Time関数 | 現在の時刻を取得する

Time関数は、現在の時刻(時間・分・秒)を取得する関数です。

Time関数は、日付の情報を含まず、時刻だけを扱いたい場合に非常に便利です。

コード例 | Date関数

Sub GetCurrentTime()
    MsgBox "現在の時刻は " & Time
End Sub

処理結果 | Date関数

Date関数の処理結果

使用時のポイント | Date関数

Now関数を使用する際のポイント
  • 現在の時刻のみを取得できる。
  • 時間単位での加算・減算に便利。
  • DateAdd関数と組み合わせることで、一定時間後の時刻を簡単に計算可能。

Format関数 | 日付や時刻の表示形式をカスタマイズ

Format関数は、日付や時刻を指定した形式で表示するための関数です。

デフォルトの表示形式ではなく、特定のフォーマットで表示したい場合に使用します。

たとえば、「yyyy/mm/dd hh:mm」や「yyyymmdd」形式など、業務で求められるフォーマットに合わせて表示をカスタマイズすることが可能です。

コード例 | Format関数

Sub FormatDateAndTime()
    MsgBox "フォーマットされた日付と時刻は " & Format(Now, "yyyy/mm/dd hh:mm:ss")
End Sub

処理結果 | Format関数

Format関数の結果

Format関数で指定できる形式

以下は、VBAのFormat関数で指定できる代表的な日付や時刻の形式です。
例として、2024年2月5日 7:5:9(7時5分9秒)の日時を使用しています。

書式指定文字列説明例 (2024年2月5日 7:5:9)
yyyy年 (4桁)2024
yy年 (下2桁)24
m月 (1桁または2桁)2
mm月 (2桁)02
d日 (1桁または2桁)5
dd日 (2桁)05
h時 (1桁または2桁, 24時間制)7
hh時 (2桁, 24時間制)07
n分 (1桁または2桁)5
nn分 (2桁)05
s秒 (1桁または2桁)9
ss秒 (2桁)09
am/pm午前/午後を表示午前
yyyy/mm/dd年/月/日 の形式2024/02/05
mm/dd/yyyy月/日/年 の形式02/05/2024
yyyy-mm-dd年-月-日 の形式2024-02-05
hh:mm時:分:秒 の形式07:05:09
hham/pm時:分 (12時間制)7:05 午前
mmmm d, yyyy月の名前と日付、年February 5, 2024
dddd, mmmm d曜日、月の名前、日Monday, February 5

使用時のポイント | Format関数

Now関数を使用する際のポイント
  • 日付や時刻の表示形式をカスタマイズ可能
  • たとえば、「yyyy/mm/dd」や「hh:mm」などの形式に変更できる。
  • システムや業務のニーズに応じて表示形式を自由に変更できる。
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VBAのDateAdd関数の注意ポイント

VBAのDateAdd関数を使用する際には、いくつかの注意点があります。

正確に日付を操作するために、以下のポイントに気をつけましょう。

負の数で過去の日付を計算できる

DateAdd関数では、正の数で日付を加算し、負の数で過去の日付を計算できます。

過去の日付を取得したいときは、負の値を指定するだけで簡単に操作できます。

7日前の日付を取得する方法

DateAdd("d", -7, Date)

日付の型に注意する

DateAdd関数を使用する際、基準となる日付はDate型である必要があります。

Excelのセルから日付を取得する場合、文字列として認識されることがあるため、CDate関数を使って日付型に変換することを忘れずに。

CDate関数で日付型に変更

CDate(Range("A1").Value) '// セルの値をDate型に変換

月の加算時に最終日への自動調整がある

月単位で日付を加算する場合、加算後の月に同じ日付が存在しない場合は、自動的にその月の最終日に調整されます。

例えば、「1月31日」に1か月を加算すると、3月2日ではなく「2月28日(または29日)」が返されます。


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VBAのDateAdd関数の使用例をご紹介

ここでは、VBAのDateAdd関数を使って、日付に対する加算・減算を行う具体的な使用例を紹介します。

以下に紹介する使用例は、すべてコピペしてすぐに実行できるコードです。
気になる例は、ぜひご覧いただき、実際に実行してみてください。

VBAの基礎から応用までを効率よくしっかり学習したい方には、UdemyのVBA講座もおすすめです。

特に自己学習で進める場合、ビデオや実践例があると理解が進みやすくなります。

使用例1: 今日から30日後の日付を計算する

現在の日付に30日を加算し、結果を表示するシンプルな処理を実行します。

この基本操作を理解することで、日付操作を伴う様々なタスクに応用できるようになります。

コード例 | 今日から30日後の日付を計算する

Sub AddDaysToToday()
    Dim newDate As Date

    newDate = DateAdd("d", 30, Date)
    MsgBox "今日の日付は、" & Date & vbCrLf & _
        "30日後の日付は、 " & newDate
End Sub

処理結果

使用例1: 今日から30日後の日付を計算するの処理結果

コードの動作概要

STEP
今日の日付に30日を加算

DateAdd(“d”, 30, Date)を使用して、現在の日付に30日を加算します。
ここで”d”は日を示し、30は加算する日数を指定しています。
Date関数は、システムから現在の日付を取得します。

STEP
計算結果を変数に格納

加算された30日後の日付は、変数newDateに格納されます。
この変数はDate型で宣言されており、日付データを正確に管理できます。

STEP
現在の日付と30日後の日付をメッセージボックスで表示

MsgBox関数を使用して、現在の日付と30日後の日付を1つのメッセージボックスで表示します。
vbCrLfは改行コードで、2行に分けて表示するために使用しています。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddDaysToToday()
    • 新しいサブルーチン「AddDaysToToday」を定義します。
      このサブルーチンが呼び出された際に、指定された処理が実行されます。
  2. Dim newDate As Date
    • 「newDate」という変数をDate型で宣言します。
      この変数には、計算された30日後の日付が格納されます。
  3. newDate = DateAdd(“d”, 30, Date)
    • DateAdd関数を使用して、今日の日付に30日を加算します。
      “d”は日を示し、Date関数で現在の日付を取得します。
      この計算結果は変数「newDate」に格納されます。
  4. MsgBox “今日の日付は、” & Date & vbCrLf & “30日後の日付は、” & newDate
    • MsgBox関数を使って、今日の日付と30日後の日付を1つのメッセージボックスで表示します。
      「vbCrLf」は改行コードで、2行に分けて表示するために使用されています。
  5. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、VBAのDateAdd関数を使用して、現在の日付に30日を加算し、計算結果をメッセージボックスで表示する基本的な操作を示しています。
さらに、現在の日付と加算後の日付を同時に表示し、ユーザーが両方の日付を確認できるようにしています。

特に、vbCrLfを使ってメッセージを2行に分けることで、見やすい表示を実現しています。
このようにして、日付計算と結果の表示をより直感的に行うことができます。

使用例2: 1か月後の日付を計算し、今日の日付と比較する

現在の日付に1か月を加算し、その結果をメッセージボックスで表示します。

うるう年や月末日も自動的に調整されるため、より実用的な日付処理が可能です。

DateAdd関数を使うと、現在の日付に対して簡単に日付操作ができます。
月単位での日付計算は、プロジェクトの締め切り日や次回の契約更新日などのスケジュール管理に非常に役立ちます。

コード例 | 1か月後の日付を計算し、今日の日付と比較する

Sub AddMonthsToTodayAndCompare()
    Dim newDate As Date

    '// 今日の日付に1か月を加算
    newDate = DateAdd("m", 1, Date)

    '// 現在の日付と1か月後の日付をメッセージボックスで表示
    MsgBox "今日の日付は、" & Date & vbCrLf & _
           "1か月後の日付は、 " & newDate
End Sub

処理結果

使用例2: 1か月後の日付を計算し、今日の日付と比較するの処理結果

コードの動作概要

STEP
今日の日付に1か月を加算

DateAdd("m", 1, Date)を使用して、現在の日付に1か月を加算します。
ここで"m"は月を示し、1は加算する月数です。
Date関数でシステムの現在の日付を取得します。

STEP
計算結果を変数に格納

加算された1か月後の日付は、変数newDateに格納されます。
この変数はDate型で宣言されています。

STEP
現在の日付と1か月後の日付を比較して表示

MsgBox関数を使って、今日の日付と1か月後の日付の両方を1つのメッセージボックスで表示します。
vbCrLfで改行し、見やすい形で比較を行います。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddMonthsToTodayAndCompare()
    • 新しいサブルーチン「AddMonthsToTodayAndCompare」を定義します。
      サブルーチンが呼び出されると、指定の処理が実行されます。
  2. Dim newDate As Date
    • 「newDate」という変数をDate型で宣言します。
      この変数には、計算された1か月後の日付が格納されます。
  3. newDate = DateAdd(“m”, 1, Date)
    • DateAdd関数を使用して、今日の日付に1か月を加算します。
      “m”は月を示し、Date関数で現在の日付を取得し、この計算結果を変数「newDate」に格納します。
  4. MsgBox “今日の日付は、” & Date & vbCrLf & “1か月後の日付は、 ” & newDate
    • MsgBox関数を使って、今日の日付と1か月後の日付をメッセージボックスで表示します。
      vbCrLfで改行を挿入し、見やすい形で表示します。
  5. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、DateAdd関数を使用して、現在の日付に1か月を加算し、その結果を今日の日付と比較してメッセージボックスに表示しています。
特に、月単位での計算はスケジュールや計画の管理に非常に便利であり、プロジェクトの締め切りや次回のイベント日を自動で算出する際に役立ちます。

MsgBox関数で日付を見やすく表示し、vbCrLfで改行を挿入することで、ユーザーが現在の日付と加算後の日付を簡単に比較できるようになっています。

使用例3: 今日から7日前の日付を計算して表示する

この例では、DateAdd関数に負の値を渡して、7日前の日付を取得します。

DateAdd関数は、未来の日付だけでなく過去の日付を計算することも可能です。
これは、例えば一定期間前のデータを確認する場合や、リマインダーの日付を調整する際に役立ちます。
今回の例では、現在の日付から7日前の日付を計算し、結果を表示します。

コード例 | 今日から7日前の日付を計算して表示する

Sub SubtractDaysFromToday()
    Dim pastDate As Date
    
    '// 今日の日付から7日を減算
    pastDate = DateAdd("d", -7, Date)
    
    '//a 現在の日付と7日前の日付をメッセージボックスで表示
    MsgBox "今日の日付は、" & Date & vbCrLf & _
           "7日前の日付は、 " & pastDate
End Sub

処理結果

使用例3: 今日から7日前の日付を計算して表示するの結果

コードの動作概要

STEP
今日の日付から7日を減算

DateAdd("d", -7, Date)を使用して、現在の日付から7日間を減算します。
"d"は日を表し、-7は過去の7日間を示します。
Date関数でシステムから現在の日付を取得し、その日付から7日を引いています。

STEP
計算結果を変数に格納

計算された7日前の日付は、変数pastDateに格納されます。
pastDateはDate型で宣言されており、正確な日付データを保持しています。

STEP
現在の日付と7日前の日付を比較して表示

MsgBox関数を使って、今日の日付と7日前の日付の両方を1つのメッセージボックスで表示します。
vbCrLfを使って、表示を2行に分け、見やすくしています。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

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  1. Sub SubtractDaysFromToday()
    • 新しいサブルーチン「SubtractDaysFromToday」を定義します。
      呼び出された際に、指定された処理が実行されます。
  2. Dim pastDate As Date
    • 「pastDate」という変数をDate型で宣言します。
      この変数には、計算された7日前の日付が格納されます。
  3. pastDate = DateAdd(“d”, -7, Date)
    • DateAdd関数を使用して、今日の日付から7日間を減算します。
      “d”は日を示し、Date関数で現在の日付を取得し、その日付から7日を引いています。
      この結果が変数「pastDate」に格納されます。
  4. MsgBox “今日の日付は、” & Date & vbCrLf & “7日前の日付は、 ” & pastDate
    • MsgBox関数を使って、今日の日付と7日前の日付を表示します。
      vbCrLfを使用して、2行に分けて表示し、わかりやすく表示します。
  5. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、VBAのDateAdd関数を使用して、今日から7日前の日付を計算する方法を紹介しました。
負の数値を使って過去の日付を計算できるため、特定の期間前の日付や締め切りの通知などに役立ちます。
例えば、過去に戻ってリマインダーや報告書の作成日を追跡する際など、日付の減算操作はよく使われます。

このように、未来の日付だけでなく過去の日付も簡単に計算できるため、スケジュール調整やリマインド機能を備えたシステムの構築において、非常に便利です。

使用例4: セルから日付を取得して30日を加算する

Excelのセルから日付を取得し、その日付に30日を加算し、結果をメッセージボックスで表示します。

DateAdd関数は、VBAでセルに入力された日付にも適用できます。これにより、Excelシート上のデータをもとに日付を操作し、自動的に新しい日付を計算することが可能です。
業務での締め切り日や支払期日を自動的に更新したり、シミュレーションを行う際に役立つ手法です。

コード例 | セルから日付を取得して30日を加算する

Sub AddDaysToCellDate()
    Dim cellDate As Date
    Dim newDate As Date

    '// A1セルの日付を取得
    cellDate = Range("A1").Value

    '// A1セルの日付に30日を加算
    newDate = DateAdd("d", 30, cellDate)

    '// 結果をメッセージボックスで表示
    MsgBox "A1セルの日付は、" & cellDate & vbCrLf & _
           "30日後の日付は、" & newDate
End Sub

処理結果

使用例4: セルから日付を取得して30日を加算するの処理結果

コードの動作概要

STEP
A1セルの日付を取得

Range("A1").Valueを使って、ExcelシートのA1セルに入力されている日付を取得します。
これにより、シート上の特定のセルから日付情報を取得して、後の操作に使用できます。
変数cellDateにセルの日付が格納されます。

STEP
A1セルの日付に30日を加算

取得した日付に対して、DateAdd関数で30日を加算します。
ここで、"d"は日数を表し、30が加算される日数です。
加算された日付はnewDateというDate型の変数に格納されます。

STEP
取得した日付と加算後の日付をメッセージボックスで表示

MsgBox関数を使って、A1セルから取得した元の日付と、30日後の日付の両方をメッセージボックスで表示します。
vbCrLfで改行し、2行に分けて表示しています。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddDaysToCellDate()
    • 新しいサブルーチン「AddDaysToCellDate」を定義します。
      このサブルーチンが呼び出されると、指定された処理が実行されます。
  2. Dim cellDate As Date
    • 「cellDate」という変数をDate型で宣言します。
      この変数に、「A1」セルから取得した日付を格納します。
  3. Dim newDate As Date
    • 「newDate」という変数もDate型で宣言します。
      ここには、30日を加算した結果の日付が格納されます。
  4. cellDate = Range(“A1”).Value
    • 「A1」セルの値を取得し、変数「cellDate」に格納します。
      Range(“A1”)はセル「A1」の範囲を指し、そのセルの値(ここでは日付)を取得します。
  5. newDate = DateAdd(“d”, 30, cellDate)
    • DateAdd関数を使用して、取得した「A1」セルの日付に30日を加算します。
      “d”は日を示し、30日分を加算してその結果を「newDate」に格納します。
  6. MsgBox “A1セルの日付は、” & cellDate & vbCrLf & “30日後の日付は、 ” & newDate
    • MsgBox関数を使用して、「A1」セルから取得した元の日付と、加算後の日付をメッセージボックスで表示します。
      vbCrLfを使って、表示を2行に分けています。
  7. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、ExcelのA1セルから日付を取得し、30日を加算して結果を表示する方法を紹介しました。
Excelシート上のデータを直接取得して操作できるため、日付ベースのタスク管理や締め切り日を自動で更新するなど、業務での日付操作を自動化するのに非常に役立ちます。

例えば、請求日や支払期日を自動的に30日後に設定したり、プロジェクトの進行状況を管理する際に活用できます。
このように、Excelのセルをデータの基準として使うことで、より柔軟で効率的な日付計算が可能となります。

使用例5: セルから日付を取得して、加算結果を別のセルに書き込む

この例では、「A1」セルの日付に30日を加算し、その結果を「B1」セルに出力します。

DateAdd関数は、日付の加算結果を別のセルに出力する際にも便利です。
業務において、締め切り日や次回の予定日を自動計算し、それをExcelシート上に表示することがよくあります。
これにより、セル上の入力データを使って動的に日付を計算し、加算後の日付を別のセルに記録するプロセスが自動化できます。

コード例 | セルから日付を取得して、加算結果を別のセルに書き込む

Sub AddDaysToCellAndWriteResult()
    Dim cellDate As Date
    Dim newDate As Date
    
    '// A1セルの日付を取得
    cellDate = Range("A1").Value
    
    '// A1セルの日付に30日を加算
    newDate = DateAdd("d", 30, cellDate)
    
    '// 結果をB1セルに書き込む
    Range("B1").Value = newDate
End Sub

処理結果

使用例5: セルから日付を取得して、加算結果を別のセルに書き込むの処理結果

コードの動作概要

STEP
A1セルの日付を取得

Range("A1").Valueを使用して、ExcelのA1セルに入力されている日付を取得します。
この日付を基にして、後に日付加算の操作を行います。
取得した日付は、変数cellDateに格納されます。

STEP
A1セルの日付に30日を加算

取得した日付に対して、DateAdd関数で30日を加算します。
"d"は日単位を示し、30が加算される日数です。
この操作により、加算後の日付がnewDateという変数に格納されます。

STEP
加算結果をB1セルに書き込む

計算結果の30日後の日付を、Range("B1").ValueでB1セルに書き込みます。
これにより、Excelシート上に計算結果を自動的に反映させることができます。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddDaysToCellAndWriteResult()
    • 新しいサブルーチン「AddDaysToCellAndWriteResult」を定義します。
      これが呼び出されると、指定された処理が実行されます。
  2. Dim cellDate As Date
    • 「cellDate」という変数をDate型で宣言します。
      この変数に、「A1」セルから取得した日付を格納します。
  3. Dim newDate As Date
    • 「newDate」という変数もDate型で宣言します。
      ここには、30日を加算した後の日付が格納されます。
  4. cellDate = Range(“A1”).Value
    • Excelの「A1」セルから日付を取得し、変数「cellDate」に格納します。
      Range(“A1”)は「A1」セルを指定し、そのセルの値を取得します。
  5. newDate = DateAdd(“d”, 30, cellDate)
    • DateAdd関数を使って、取得した「A1」セルの日付に30日を加算します。
      加算後の結果は「newDate」に格納されます。
  6. Range(“B1”).Value = newDate
    • 「B1」セルに加算後の日付を書き込みます。
      Range(“B1”)は「B1」セルを指し、そのセルに計算結果が表示されます。
  7. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、ExcelのA1セルから日付を取得し、その日付に30日を加算して、結果をB1セルに書き込む方法を紹介しました。
Excelシート上で動的に日付を処理できるため、業務での締め切り日やリマインダー、契約更新日などを自動計算し、それをシート上に反映させる作業を効率化できます。

日付を入力するだけで、自動的に結果が別のセルに反映されるこの手法は、手作業を減らし、エラーの発生を防ぐことができるため、日付に関する業務処理において非常に便利です。

使用例6: 現在の時刻に3時間を加算する

今回は、現在時刻に3時間を加算し、その結果をメッセージボックスで表示する方法を紹介します。

DateAdd関数は、日付だけでなく時刻の操作にも対応しています。
業務において、一定時間後の予定や締め切り時刻を計算したい場合に、この機能は非常に有用です。

コード例 | 現在の時刻に3時間を加算する

Sub AddHoursToNow()
    Dim newTime As Date

    '// 現在の時刻に3時間を加算
    newTime = DateAdd("h", 3, Time)
    
    '// 結果をメッセージボックスで表示
    MsgBox "現在の時刻は、" & Time & vbCrLf & _
           "3時間後の時刻は、 " & newTime
End Sub

処理結果

使用例6: 現在の時刻に3時間を加算するの処理結果

コードの動作概要

STEP
現在の時刻を取得し、3時間を加算

DateAdd("h", 3, Time)を使用して、現在の時刻に3時間を加算します。
ここで"h"は時間を表し、3は加算する時間の量です。
Time関数は現在のシステム時刻を取得します。

STEP
計算結果を変数に格納

加算後の3時間後の時刻は、変数newTimeに格納されます。
この変数はDate型として宣言されており、正確な時刻データを保持します。

STEP
現在の時刻と3時間後の時刻を表示

MsgBox関数を使用して、現在の時刻と3時間後の時刻をメッセージボックスで表示します。
vbCrLfで改行を入れ、見やすい形式で表示しています。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddHoursToNow()
    • 新しいサブルーチン「AddHoursToNow」を定義します。
      このサブルーチンが呼び出されると、時刻に対する処理が実行されます。
  2. Dim newTime As Date
    • 「newTime」という変数をDate型で宣言します。
      この変数に、3時間後の時刻が格納されます。
  3. newTime = DateAdd(“h”, 3, Time)
    • DateAdd関数を使用して、現在の時刻に3時間を加算します。
      “h”は時間を表し、Time関数で現在の時刻を取得して、その時刻に対して3時間を加算します。
      結果は変数「newTime」に格納されます。
  4. MsgBox “現在の時刻は、” & Time & vbCrLf & “3時間後の時刻は、 ” & newTime
    • MsgBox関数を使って、現在の時刻と3時間後の時刻を表示します。
      vbCrLfを使って改行を入れ、表示を2行に分けて見やすくしています。
  5. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、現在の時刻に3時間を加算し、その結果を表示する方法を紹介しました。
業務における予定やタスクの管理に役立ちます。
たとえば、特定のイベントの開始時刻に対して、リマインダーを設定したり、終了予定時刻を計算する際に使用できます。

DateAdd関数を活用することで、日付だけでなく時刻操作も簡単に行えるため、時間ベースのスケジュール管理において非常に便利です。

使用例7: DateAdd関数とFormat関数を組み合わせて、表示形式を変更する

この使用例では、現在の時刻に3時間を加算し、その結果を「yyyy/mm/dd hh:mm」形式**で表示する方法を紹介します。

DateAdd関数で日付や時間を操作した結果を、ユーザーに見やすく表示するためには、Format関数を使用して表示形式をカスタマイズすることができます。

コード例 | DateAdd関数とFormat関数を組み合わせて、表示形式を変更する

Sub AddHoursAndFormatTime()
    Dim newTime As Date

    '// 現在の時刻に3時間を加算
    newTime = DateAdd("h", 3, Now)
    
    '// 加算後の時刻をフォーマットして表示
    MsgBox "現在の時刻は、" & Format(Now, "yyyy/mm/dd hh:mm:ss") & vbCrLf & _
           "3時間後の時刻は、 " & Format(newTime, "yyyy/mm/dd hh:mm:ss")
End Sub

処理結果

使用例7: DateAdd関数とFormat関数を組み合わせて、表示形式を変更するの処理結果

コードの動作概要

STEP
現在の時刻を取得し、3時間を加算

DateAdd("h", 3, Now)で、現在の日時に対して3時間を加算します。
"h"は時間を表し、Now関数で現在の日時(日付と時刻)を取得します。
加算後の日時が、変数newTimeに格納されます。

STEP
現在の日時と加算後の時刻をフォーマットして表示

Format関数を使い、Nowで取得した現在の日時と、3時間後の日時を「yyyy/mm/dd hh:mm」形式で表示します。
Format関数により、日時の表示が統一され、視覚的にわかりやすくなります。

STEP
メッセージボックスで結果を表示

MsgBox関数を使用して、フォーマットされた現在の日時と3時間後の時刻をメッセージボックスで表示します。
vbCrLfで2行に分けて表示し、見やすく整えています。

このコードで使用している機能

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub AddHoursAndFormatTime()
    • 新しいサブルーチン「AddHoursAndFormatTime」を定義します。
      このサブルーチンが呼び出されると、3時間後の時刻を計算し、フォーマットして表示します。
  2. Dim newTime As Date
    • Date型の変数「newTime」を宣言します。
      ここに、3時間後の時刻が格納されます。
  3. newTime = DateAdd(“h”, 3, Now)
    • DateAdd関数を使い、現在の日時(Now)に3時間を加算します。
      Now関数は現在の日時を取得し、”h”は時間単位で加算することを示します。
      計算された結果は変数「newTime」に格納されます。
  4. MsgBox “現在の時刻は、” & Format(Now, “yyyy/mm/dd hh:mm:ss”) & vbCrLf & “3時間後の時刻は、 ” & Format(newTime, “yyyy/mm/dd hh:mm:ss”)
    • MsgBox関数を使って、現在の日時と3時間後の日時を表示します。
      Format関数で、それぞれの日時を「yyyy/mm/dd hh:mm」形式でフォーマットし、vbCrLfを使って2行に分けて見やすく表示しています。
  5. End Sub
    • サブルーチン(マクロ)の終わりを示しています。
      これにより、マクロの処理が終了します。

総括・ポイント

この使用例では、DateAdd関数で3時間後の時刻を計算し、Format関数でその結果を整った形式で表示しました。
現在の日時を正確に把握し、3時間後の予定やアクションを管理するために役立ちます。
特に、リマインダー機能やシステムの時刻管理において、見やすく統一された形式で時間を通知する際に便利です。

Format関数を使うことで、異なるフォーマットで日付や時刻を表示できるため、業務上必要なフォーマットに応じた表示が可能となります。
これにより、視覚的な分かりやすさが向上し、ミスや混乱を防ぐことができるでしょう。

この記事のまとめ

この記事では、VBAのDateAdd関数を使って、日付や時刻を簡単に加算・減算する方法について解説しました。

この関数は、特定の期間を加えるだけでなく、過去の日付を計算する際にも非常に便利です。

ポイントのおさらい

  • DateAdd関数とは?
  • 併用するVBA関数でさらに便利に
  • DateAdd関数の注意ポイント
    • 負の数で過去の日付を計算
      • 過去の日付を取得したい場合、負の数を指定することで簡単に計算可能
    • 日付の型に注意
      • Excelセルから日付を取得する際は、文字列と認識される場合があるため、CDate関数で型を変換
    • 月末の自動調整
  • DateAddがよく使われるシナリオ
    • 締め切り日や期限の管理
      • 例えば、「今日から30日後」や「1か月後」の日付を自動的に算出し、締め切り日を設定。
    • 過去の日付の計算
      • 7日前や1週間前の日時をすぐに取得できます。
    • 時刻の加算

さらに学ぶために

VBAのDateAdd関数を使えば、業務の効率を飛躍的に向上させることができます。
セルに入力された日付の管理や、時間ベースのスケジュール管理も自在に行えるため、Excel VBAでの自動化を進める大きな武器となります。

まずは基本的な使い方から実践し、未来の日付の算出や過去の日付の計算など、さまざまなシーンで活用していきましょう!
Excelでの効率的な業務処理をサポートするために、ぜひDateAdd関数をマスターしてください。

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