初心者向け!VBAのStrConv関数で文字列変換を効率化【全角⇔半角】

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アイキャッチ

「VBAで文字列の全角⇔半角の変換を行いたい…」
こんなお悩みをお持ちではありませんか?


・全角⇔半角への変換方法がわからない

大文字⇔小文字への変換方法がわからない

・文字列の変換をもっとシンプルなコードで実現したい

その場合は、VBAの「StrConv関数」を
使用すると解決します!


そんな方にオススメなのが VBAのStrConv関数 です!

StrConv関数は、Excel VBAで文字列の変換を簡単に行うための便利な関数です。
全角⇔半角、大文字⇔小文字、ひらがな⇔カタカナの変換など、さまざまな処理に対応しています。

この記事では、StrConv関数の基本的な使い方から実務で役立つ応用例まで、初心者でもわかりやすく解説します!
ぜひ最後までお読みいただき、VBAスキルをアップさせてくださいね。


【 この記事の概要 】

よく使う度
難しさ
覚えておくと安心度

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目次

この記事で「できるようになる」こと

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【できること】StrConv関数を使用してできることをご紹介

「StrConv関数」を使用するとどんなことができるの?

「StrConv関数」を使えば、面倒な文字列の変換が一瞬で完了します!

以下のことが簡単にできますよ。

StrConv関数で出来ること

StrConv関数は以下の操作を行うことができます。

スクロールできます
操作内容説明
大文字に変換文字列をすべて大文字に変換「hello」 → 「HELLO」
小文字に変換文字列をすべて小文字に変換「HELLO」 → 「hello」
全角に変換半角文字を全角文字に変換「ABC123」 → 「ABC123」
半角に変換全角文字を半角文字に変換「ABC123」 → 「ABC123」
カタカナに変換ひらがなをカタカナに変換「こんにちは」 → 「コンニチハ」
ひらがなに変換カタカナをひらがなに変換「コンニチハ」 → 「こんにちは」
単語の頭文字を大文字単語の頭文字を大文字に変換
(タイトルケース)
「hello world」 → 「Hello World」
Unicode文字列に変換ASCII文字列をUnicode形式に変換例: 特定のUnicode変換
マルチバイトに変換Unicode文字列を
マルチバイト文字列に変換
例: 特定のマルチバイト変換

StrConv関数の活用例|こんな場面で役立ちます!

StrConv関数は、以下のような場面で活躍します。

どんな時に便利?
  • 郵便番号や電話番号のフォーマットを統一したいとき
  • 名簿データや商品リストを効率的に整理したいとき
  • 自動化されたデータ整備で作業時間を短縮したいとき

StrConv関数は、こうした場面で手作業の煩わしさを解消し、コードを簡潔にまとめることができます。

【基礎】VBA StrConv関数でできること一覧|全角⇔半角・大文字⇔小文字の変換例

StrConv関数は、文字列を指定した形式に変換するためのVBA関数です。

この関数を使用することで、文字列操作が簡単になり、作業効率が大幅に向上します。

基本構文

StrConv関数の構成
スクロールできます
引数名必須/任意説明
文字列必須変換対象の文字列。
変換モード必須どのように変換するかを指定する定数。
変換モードの定数一覧を見る。
ロケールID任意特定の言語設定を適用する際に使用。

さらに詳細な仕様については、Microsoft公式のStrConv 関数を参照してください。

変換モードの定数一覧

変換モードの定数一覧は以下の通りです。

スクロールできます
定数名説明
vbUpperCase文字列をすべて大文字に変換「hello world」 → 「HELLO WORLD」
vbLowerCase文字列をすべて小文字に変換「HELLO WORLD」 → 「hello world」
vbProperCase単語の頭文字を大文字に変換(タイトルケース)「hello world」 → 「Hello World」
vbWide半角文字を全角文字に変換「ABC123」 → 「ABC123」
vbNarrow全角文字を半角文字に変換「ABC123」 → 「ABC123」
vbKatakanaひらがなをカタカナに変換「こんにちは」 → 「コンニチハ」
vbHiraganaカタカナをひらがなに変換「コンニチハ」 → 「こんにちは」
vbUnicodeASCII文字列をUnicode文字列に変換特定のUnicode文字に変換
vbFromUnicodeUnicode文字列をマルチバイト文字列に変換特定のマルチバイト文字に変換

StrConv関数の基本的な使用例をご紹介

以下に、初心者でも簡単に使える基本的なコード例を紹介します。

使用例1: 小文字を大文字に変換する

Sub ConvertToUpperCase()
    Dim text As String
    Dim result As String
    
    text = "hello world"
    
    result = StrConv(text, vbUpperCase)
    
    '// 結果を出力
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result
End Sub
使用例1: 小文字を大文字に変換するの結果
このコードの解説

vbUpperCase を使用することで、すべての文字を大文字に変換します。

使用例2: 全角文字を半角文字に変換する

Sub ConvertToHalfWidth()
    Dim text As String
    Dim result As String
    
    text = "ABC123"
    
    result = StrConv(text, vbNarrow)
    
    '// 結果を出力
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result
End Sub
使用例2: 全角文字を半角文字に変換するの結果
このコードの解説

vbNarrow を使用して全角文字を半角文字に変換します。

使用例3: ひらがなをカタカナに変換する

Sub ConvertToKatakana()
    Dim text As String
    Dim result As String
    
    text = "こんにちは"
    
    result = StrConv(text, vbKatakana)
    
    '// 結果を出力
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result
End Sub
使用例3: ひらがなをカタカナに変換するの結果
このコードの解説

vbKatakana を使用して、ひらがなをカタカナに変換します。

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【注意ポイント】StrConv関数を使用する際の重要なポイント4選

StrConv関数を正しく活用するために、特に重要な4つの注意ポイントを押さえておきましょう。

これらを理解することで、エラーを防ぎ、意図した動作を実現できます。

注意1. 変換モードの指定は必須

StrConv関数を使用する際、「変換モード」 の引数は必須です。
これを指定しない場合、エラーが発生します。

引数は忘れないように注意しましょう。
変換モードの定数一覧をもう一度見る。

誤ったコード例: 変換モードを指定しない場合

Sub StrConvErrorExample()
    Dim text As String
    Dim result As String

    text = "hello world"
    
    '// 変換モードを指定せずに実行
    result = StrConv(text) '// エラー発生: 引数は省略できません。
    
    MsgBox result
End Sub
注意1. 変換モードの指定は必須
ポイント
  • 引数を省略するとこのようなエラーが発生してしまいます。
    このエラーは、StrConv関数の「変換モード」が必須であるためです。

正しいコード例: 変換モードを指定する場合

Sub StrConvCorrectExample()
    Dim text As String
    Dim result As String

    text = "hello world"
    
    '// 変換モードを明示的に指定
    result = StrConv(text, vbUpperCase) '// 大文字に変換
    
    MsgBox result '// 出力: "HELLO WORLD"
End Sub
正しいコード例: 変換モードを指定する場合のコード結果
ポイント
  • 「変換モード」は、vbUpperCase(大文字変換)や vbNarrow(全角→半角変換)など、用途に応じて適切な値を指定しましょう。

    変換モードの定数一覧をもう一度見る。

注意2. 特殊文字や記号の変換に注意

StrConv関数では、一部の特殊文字や記号が、全角⇔半角変換(vbWide や vbNarrow)で正しく変換されない場合があります。

特に、VBAのバージョンや環境設定(ロケール)によって、結果が異なることがある点に注意が必要です。

誤ったコード例: 特殊記号が変換されない場合

以下のコードを実行すると、「@」「&」「#」のような特殊記号が、環境によっては変換される場合とされない場合があります。

Sub StrConvSpecialCharBehavior()
    Dim text As String
    Dim result As String

    '// 全角の特殊記号
    text = "@&#"
    
    '// 全角を半角に変換
    result = StrConv(text, vbNarrow)
    
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result
End Sub
ポイント
  • 環境依存
    • VBAのバージョンやロケール設定(言語環境)によって、記号が変換される場合とされない場合があります。
  • トラブル防止
    • 特殊記号を扱う際には、環境差異を考慮した実装が必要です。

解決策: Replace関数を併用して確実に変換

StrConv関数の挙動が異なる環境でも、Replace関数を併用することで確実な結果を得ることができます。

Sub StrConvSpecialCharFix()
    Dim text As String
    Dim result As String

    '// 全角の特殊記号
    text = "@&#"
    
    '// StrConv関数で変換
    result = StrConv(text, vbNarrow)
    
    '// Replace関数で補完(必要に応じて特殊記号を変換)
    result = Replace(result, "@", "@")
    result = Replace(result, "&", "&")
    result = Replace(result, "#", "#")
    
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result
End Sub
解決策: Replace関数を併用して確実に変換を使用したコード
ポイント
  • 確実な変換
    • StrConv関数で変換された結果に対して、Replace関数で特殊記号を補完することで、環境依存の影響を回避できます。
  • 柔軟な対応
    • Replace関数を使用することで、特定の記号や文字列に応じたカスタム変換が可能です。

注意3. 見つからない変換には元の文字列が返される

StrConv関数では、指定した変換モードが文字列に適用できない場合、エラーにはならず、元の文字列がそのまま返されます

この仕様を知らないと、変換が成功したと誤解してしまう可能性があります。

誤ったコード例: 変換が適用されない場合

以下のコードでは、数値(12345) を「ひらがな⇔カタカナ変換(vbKatakanavbHiragana)」しようとしても、変換は適用されず、元の文字列がそのまま返されます。

Sub StrConvNoEffectExample()
    Dim text As String
    Dim result As String

    '// 数値の文字列
    text = "12345"
    
    '// カタカナ変換モードを指定
    result = StrConv(text, vbKatakana)
    
    MsgBox "変換前 : " & text & vbCrLf & _
           "変換後 : " & result '// 結果: 「12345」 (そのまま返される)
End Sub
誤ったコード例: 変換が適用されない場合のコード結果
ポイント
  • 数値や適用できない文字列に対して変換を試みても、元の文字列がそのまま返されます。
  • エラーが発生しないため、変換されていないことに気づきにくい点に注意が必要です。

解決策: 条件分岐を設けて確認する

StrConv関数の変換結果を検証し、変換が適用されたかどうかを条件分岐で確認することで、誤解を防ぐことができます。

Sub StrConvCheckExample()
    Dim text As String
    Dim result As String

    '// 数値の文字列
    text = "12345"
    
    '// カタカナ変換モードを指定
    result = StrConv(text, vbKatakana)
    
    '// 変換結果を確認して条件分岐
    If result = text Then
        MsgBox "変換が適用されませんでした。" & vbCrLf & _
               "変換前 : " & text & vbCrLf & _
               "変換後 : " & result
    Else
        MsgBox "変換が成功しました!" & vbCrLf & _
               "変換前 : " & text & vbCrLf & _
               "変換後 : " & result
    End If
End Sub
解決策: 条件分岐を設けて確認するのコード結果
ポイント
  • StrConv関数はエラーを発生させない
    • 適用できない変換モードを指定しても、エラーにはならず、元の文字列がそのまま返されます。
  • 変換結果を確認する
    • 必ず変換後の結果を確認し、元の文字列と比較することで、変換が適用されたかどうかを検証してください。
  • 数値や特殊な文字列に注意
    • 数値や適用外の文字列では、変換が成功しないことがある点を理解しておきましょう。

注意4. 処理速度に注意

StrConv関数は便利な文字列変換関数ですが、大量のデータやループ内で使用する場合、処理速度が低下する可能性があります。
特に、大規模なデータセットを扱う際には注意が必要です。

誤ったコード例: 大量データをループ処理で変換する場合

以下のコードでは、数千行にわたるセルデータをStrConv関数で処理しています。
この場合、ループの繰り返しで処理速度が著しく低下する可能性があります。

Sub StrConvSlowExample()
    Dim ws As Worksheet
    Dim i As Long
    Dim lastRow As Long

    '// ワークシートの設定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets(1)
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row '// A列の最終行を取得

    '// ループ内でStrConv関数を繰り返し呼び出す
    For i = 1 To lastRow
        ws.Cells(i, "A").Value = StrConv(ws.Cells(i, "A").Value, vbUpperCase) '// 大文字に変換
    Next i
    
    MsgBox "処理が完了しました。"
End Sub
誤ったコード例: 大量データをループ処理で変換する場合のコード例
ポイント
  • 非効率
    • ループ内でStrConv関数を繰り返し呼び出すと、処理速度が大幅に低下します。
  • 大量データ
    • 数千~数万行のデータを扱う場合、時間がかかりすぎて実用的ではありません。

解決策: 一括処理で処理速度を改善

以下のコードでは、配列を使用してデータを一括で処理することで、処理速度を改善しています。

StrConv関数の呼び出し回数を減らすことで、効率的にデータを変換できます。

Sub StrConvFastExample()
    Dim ws As Worksheet
    Dim dataArray As Variant
    Dim i As Long

    '// ワークシートの設定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets(1)

    '// データを配列に読み込む
    dataArray = ws.Range("A1:A" & ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row).Value

    '// 配列内で一括変換
    For i = 1 To UBound(dataArray, 1)
        dataArray(i, 1) = StrConv(dataArray(i, 1), vbUpperCase) '// 大文字に変換
    Next i

    '// 変換後のデータをシートに書き戻す
    ws.Range("A1:A" & UBound(dataArray, 1)).Value = dataArray

    MsgBox "処理が完了しました。"
End Sub
解決策: 一括処理で処理速度を改善したコードの結果
ポイント
  • 効率的
    • 配列を使用してデータを一括で処理することで、処理速度が大幅に向上します。
  • ループ回数の削減
    • シートへのデータの読み書きを1回ずつに抑えることで、ループ処理にかかる時間を削減します。
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【使用例】VBAのStrConv関数の使用例をご紹介

ここからは、VBAのStrConv関数の具体的な使用例を紹介します。

以下に紹介する使用例は、すべてコピペしてすぐに実行できるコードです。
気になる例は、ぜひご覧いただき、実際に実行してみてください。

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使用例1: 名前データをタイトルケースに変換

このコードでは、配列に格納された名前データ(例:「john doe」「jane smith」)を、タイトルケース(例:「John Doe」「Jane Smith」)に変換します。

変換結果をデバッグウィンドウに表示します。

タイトルケースへの変換は、名簿の作成やデータの見た目を整える際に役立つ実践的な使用例です。

コード例 | 名前データのタイトルケース変換

Sub ConvertToTitleCase()
    Dim nameList As Variant
    Dim result As String
    Dim i As Long

    '// 名前データを配列に格納
    nameList = Array("john doe", "jane smith", "michael brown", "sarah connor")

    '// 配列内の名前をタイトルケースに変換
    For i = LBound(nameList) To UBound(nameList)
        result = StrConv(nameList(i), vbProperCase) '// タイトルケースに変換
        Debug.Print result '// 変換結果をデバッグウィンドウに表示
    Next i
End Sub

処理結果

使用例1: 名前データをタイトルケースに変換の結果

コードの動作概要

STEP
配列の設定

名前データを配列 nameList に格納します。
この配列には複数の名前が含まれています。

STEP
タイトルケースへの変換

Forループを使用して、配列内の各名前データを順番に取得し、StrConv関数を使用してタイトルケースに変換します。

STEP
結果の出力

変換された名前をDebug.Printを使用してデバッグウィンドウに出力します。

このコードで使用している機能

スクロールできます
機能名説明
Array配列を作成して複数の名前データを格納します。
StrConvvbProperCaseを指定して、文字列をタイトルケースに変換します。
For Next配列内のすべての要素を順番に処理するためのループ処理を行います。
Debug.Printタイトルケースに変換された名前をデバッグウィンドウに出力します。

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub ConvertToTitleCase()
    • サブルーチン「ConvertToTitleCase」を定義します。
      このサブルーチンでは名前データをタイトルケースに変換します。
  2. Dim nameList As Variant
    • 「nameList」: 配列として名前データを格納します。
  3. Dim result As String
    • 「result」: タイトルケースに変換された結果を格納します。
  4. Dim i As Long
    • 「i」: ループ用のインデックス変数です。
  5. nameList = Array(“john doe”, “jane smith”, “michael brown”, “sarah connor”)
    • 名前データを配列「nameList」に格納します。
      この例では4つの名前が含まれています。
  6. For i = LBound(nameList) To UBound(nameList)
    • 配列「nameList」のすべての要素を処理するためにループを開始します。
      • 「LBound」は配列の最初のインデックス(1番目の要素)を取得します。
      • 「UBound」は配列の最後のインデックス(最後の要素)を取得します。
  7. result = StrConv(nameList(i), vbProperCase)
    • StrConv関数を使用して、現在の配列要素(名前データ)をタイトルケースに変換します。
      • 引数「vbProperCase」を指定すると、単語の頭文字が大文字に、それ以外が小文字に変換されます。
  8. Debug.Print result
    • 変換された結果をデバッグウィンドウに出力します。
      デバッグウィンドウは、VBAエディタ(Alt + F11)内で確認できます。
  9. Next i
    • ループを次の要素に進めます。
      すべての配列要素が処理されるまでループを繰り返します。
  10. End Sub
    • サブルーチンを終了します。

総括・ポイント

このコードは、名前データをタイトルケースに変換する基本的な応用例です。

名簿作成やデータの見た目を整える場面で役立ちます。

ポイントまとめ
  • 実務での応用性
    • 名前データや住所データなどを整形する際に非常に役立ちます。
  • StrConv関数の応用
    • vbProperCaseを使用することで、単語の頭文字を簡単に大文字に変換できます。
  • 配列処理
    • 複数のデータを効率的に処理するために、配列とForループを活用しています。

使用例2: セル内の英数字を半角に統一し、空白をアンダースコア(_)に置き換える

このコードでは、ExcelシートのA列に入力されたデータを処理します。

半角と全角が混在している文字列を半角に統一し、空白をアンダースコア(_)に置き換えることで、後続の処理につなげやすいデータに整形します。

例えば、データベース用のキーやファイル名の生成などで活用できます。

コード例 | データ整形処理

Sub NormalizeAndFormatData()
    Dim ws As Worksheet
    Dim lastRow As Long
    Dim i As Long
    Dim cellValue As String

    '// ワークシートの設定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets(1)
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row '// A列の最終行を取得

    '// A列の各セルを処理
    For i = 2 To lastRow
        cellValue = ws.Cells(i, "A").Value '// セルの値を取得
        cellValue = StrConv(cellValue, vbNarrow) '// 全角文字を半角に変換
        cellValue = Replace(cellValue, " ", "_") '// 空白をアンダースコアに置き換え
        ws.Cells(i, "B").Value = cellValue '// 処理結果をセルに書き戻す
    Next i

    MsgBox "データの整形が完了しました。"
End Sub

処理結果

使用例2: セル内の英数字を半角に統一し、空白をアンダースコア(_)に置き換えるの結果

コードの動作概要

STEP
ワークシートの設定

処理対象のワークシートを設定し、A列の最終行を取得します。
これにより、A列に入力されているデータの範囲を特定できます。

STEP
ループ処理

Forループを使用して、A列の各セルを1行ずつ処理します。

STEP
データの整形
  • 全角を半角に変換
    • StrConv関数のvbNarrowを使用して、全角英数字や記号を半角に変換します。
  • 空白をアンダースコアに置き換え
    • Replace関数を使用して、空白文字をアンダースコア(_)に置き換えます。
STEP
処理結果をセルに書き戻す

整形済みのデータを元のセルに上書きします。

STEP
完了メッセージ

処理が完了したことを通知するメッセージボックスを表示します。

このコードで使用している機能

スクロールできます
機能名説明
StrConvvbNarrowを指定することで、全角英数字や記号を半角に変換します。
Replace指定した文字列(ここでは空白)を別の文字列(アンダースコア)に置き換えます。
For NextA列のデータを1行ずつ処理するためのループ処理を行います。
MsgBox処理完了を通知するメッセージボックスを表示します。
Cells指定した行と列のセルを操作します(ここではA列のデータを取得・書き戻し)。
End(xlUp)A列の最終行を取得するために使用します。
wsワークシートのオブジェクト変数として設定し、セル範囲の操作を効率的に行います。

1行ずつコードを解説

クリック」してコードの詳細解説を見る
  1. Sub NormalizeAndFormatData()
    • サブルーチン「NormalizeAndFormatData」を定義します。
      このサブルーチンでは、A列のデータを整形します。
  2. Dim ws As Worksheet
    • 「ws」: 処理対象のワークシートを格納します。
  3. Dim lastRow As Long
    • 「lastRow」: A列の最終行を取得して格納します。
  4. Dim i As Long
    • 「i」: ループ用のインデックス変数です。
  5. Dim cellValue As String
    • 「cellValue」: 各セルの値を一時的に格納します。
  6. Set ws = ThisWorkbook.Sheets(1)
    • オブジェクト変数「ws」にアクティブなブックの1番目のシートを設定します。
  7. lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, “A”).End(xlUp).Row
    • A列の最終行を取得し、変数「lastRow」に格納します。
  8. For i = 1 To lastRow
    • A列のデータを1行ずつ処理するため、1行目から最終行までループを開始します。
  9. cellValue = ws.Cells(i, “A”).Value
    • A列の現在のセルの値を変数「cellValue」に格納します。
  10. cellValue = StrConv(cellValue, vbNarrow)
    • StrConv関数を使用して、変数「cellValue」内の全角文字を半角に変換します。
  11. cellValue = Replace(cellValue, ” “, “_”)
    • Replace関数を使用して、変数「cellValue」内の空白文字をアンダースコア(_)に置き換えます。
  12. ws.Cells(i, “A”).Value = cellValue
    • 整形されたデータを元のセルに書き戻します。
  13. Next i
    • 次のセルに進み、同じ処理を繰り返します。
  14. MsgBox “データの整形が完了しました。”
    • 処理が完了したことを通知するメッセージボックスを表示します。
  15. End Sub
    • サブルーチンを終了します。

総括・ポイント

このコードは、Excelシートのデータを整形するための実践的な使用例です。

半角と全角が混ざったデータを統一し、空白を特定の文字(ここでは_)に置き換えることで、後続の処理に適したデータ形式を作成できます。

ポイントまとめ
  • 実務での応用性
    • データベースのキー作成や、ファイル名整形などに活用できます。
  • 複数の関数の組み合わせ
    • StrConv関数とReplace関数を組み合わせることで、より柔軟なデータ整形が可能になります。
  • 拡張性
    • 必要に応じて、Trim関数(空白の除去)やSplit関数(データの分割)を追加して処理を拡張できます。
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この記事のまとめ

この記事では、VBAの「StrConv関数」を使用して、文字列の全角⇔半角変換や大文字⇔小文字変換など、基本的な使い方から実務的な応用例までを詳しく解説しました。

StrConv関数を活用することで、データのフォーマットや変換作業を効率化し、手作業によるミスを減らすことが可能になります。
これにより、Excel業務をさらにスマートに進めることができるでしょう。

ポイントのおさらい

さらに学ぶために

この記事でVBAのInStrRev関数を学んだら、次は関連する便利なVBA機能を学んでみましょう。

InStrRev関数を使いこなすことで得られる知識を、以下の機能や方法と組み合わせると、Excel作業をさらに効率化できます。

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